2018.06.19市民記者ブログ
附け打ちの山﨑 徹さん、パーカッショニストの関根真理さんによる
附け打ち体験の歌舞伎の音に親しむワークショップがありました。
「切られの与三」にご出演中のお二人から今回の舞台での音についてお話していただけ、
附け打ちの体験までできちゃうという貴重な機会でした。
山﨑 徹さんと、関根真理さん2012年の天日坊の時にもコンビを組んでいます。
あの時も斬新な演出と音楽にほれぼれしたのですが、今回の舞台音楽チームもすごかったです。
先ずは附け打ちの衣装や道具についてのお話。
上衣が、黒着流し、下衣は、仙台平模様のたっつけ袴、黒足袋、草履、といった格好です。
附け板はケヤキを使用。長野県の駒ヶ根の木だそうですよ。切り出してからすぐには使えず、何年も寝かせて十分に乾燥させたものを加工して、使用するのだそうです。
附木は白樫(しらかし)の木を使用しています。お尻の下の部分が丸くなっていています。
附けは、登場人物の動作や仕草を強調させることによって、歌舞伎独特の型を印象付けます。
見得を切るときの音や、走る、転ぶなど体の動き、人の動作を強調する音などいろいろあります。
実際に会場の方に手伝ってもらって、走る、馬を止める、舟をこぐなどやってみました。
それから三人吉三の時のラストのところを附けとパーカッションでやってくれましたが
あの雪がバサ~!!っと降ってきたところを思い出してしまいました。
その後やりたいと手を挙げた人に出てもらって附け打ち体験をしてもらいました。
おや、中津川の東濃歌舞伎の市川さんがおられましたよ。このために中津川から来られたそうです。
山﨑さんも関根さんと一緒に先日の地歌舞伎の公演でいっぱい大向こうを飛ばしていました。
おやおや串田さんも
さて最後に特別ゲスト。
今回の音楽チームのDr.kyOnさん登場で、「切られの与三」の一部を演奏してくださいました。
かっこいい~!!
山﨑さんは附けの會として各地でワークショップを開いています。
個人的にも大ファンです。附けの奥深さをもっと多くの方に知ってもらいたいなぁと思いました。
【市民記者 西森】